Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

ハマっちゃうってどういうこと?(その2)

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いやー!今夜のホドロフスキー大先生の生中継、すさまじくすばらしかったですね!感動の震えが~!91歳とはとても思えない。。。いろいろ感じ入り過ぎましたので、また改めてアツくお伝えしようと思います。いや、ほんと!思いが交差しすぎて幸せでつらくて幸せ!

(ハマる話の途中での大ハマり?むべなるかな)

 

もとい。

大ハマりが続いた、というお話でした。そして、さすがにこれって何かおかしいんじゃないの?という疑念のようなものが頭をかすめ始めたってところからの続きです。

ハマる対象はさまざまです。だけど、どうにも苦しいことが多かった。好きが勝ってどうにもならない感じです。恋している気持ちに近いような。とは言っても、全然現実的ではないので自分としては、どうしようもありません。

例えば実際の恋の相手であれば!拙い方法であってもアプローチしようとあれこれ考えたり、いくらかは実行に移したりするでしょう?その実行部分が丸ごと欠落している。常に夢想のなかプラスαくらいで充分幸せ。恋に恋するかんじー♡なんて言ったら、今どきの小学生に笑われます。欲しいの?欲しくないの??どっちなの!?ってなもんです。これって一体何なんでしょう??

心理学的な解釈のひとつとして申し上げますと、ですね、これは自分を守る行為です。私(の自我)はそんなことはちっともわかろうとしてくれませんが「絶対手が届かない相手」は、私を傷つけないんです。

例えば、おとなりのたかしくんが好きで、そのたかしくんとお付き合いしたい!って思った場合。さあ!大変です。まずたかしくんに彼女がいるかどうか確認しなくちゃいけない。いたらいたで、あきらめるの?略奪しちゃうの?って気持ちがジェットコースターになる!いなきゃいないで、たかしくんどんな子が好きなのかしら?私、いけそうかしら?それで、ど、どうやって告白しよう!?とこっちも別のジェットコースターがぐるぐるです。何れにしても「現実的な」お悩みがゴマンと降ってきます。お友達のゆみちゃんに相談したり、アドバイスもらったりします。そして、ひとつひとつ対処をし、晴れて「たかし君がすきです♡」とお伝えしたとしてもですよ!うまくいくかもしれません。いかないかもしれません。

うまくいったら!最初はもう天国にでもいる気分♡でも、それって続くかしら。。。ほんとは私が思ったようなたかしくんじゃなかったかもしれない。そんなのつらすぎる。

一方うまくいかなかったら、、、そりゃ傷つきますよね。ってか、彼女がいるってわかっちゃったら既にもうブロークンハートかも。彼女がいなくても「いやWarumiちゃんはそういう対象じゃないから。。。」なんて言われたら、さあたいへん!!お友達のゆみちゃんも私を慰めたり、「たかしくんってロクな男じゃないよね!」なんて心にもない悪口を言って私を元気づけようとしたり。まあ、まわりを巻き込んで色々大騒ぎ。

って、こういうことなんですよね。こういう浮世のあれこれが、私にとっては耐えられない状態だった。そんなことになったら死んじゃう!って私(の自我)は思っているわけです。なぜなら「たかしくんは絶対わたしを選んでくれない」って、めちゃめちゃ信じてるから。だから最初から傷つかない、勝負の結果がわかっている相手を相手として選んじゃうんですね。「沖さんは絶対私を選ばない」→はい正解!!ほら、思っていたとおり!安全安全!って、私(の自我)は安定するんです。こうやって「絶対成就しない相手」に夢中になる、という悲劇?喜劇?が繰り返される、というわけです。

心理学ってすごいですねー!?

でね。私、もう一歩この問題に歩み寄ってみたんですね~それにしてもさ、夢中になるその相手は誰でもいいってわけじゃなかったじゃない?って思ったんです。まあ、好み、っていってしまえばそれまでですが、それだけ???

で、ああ!と思い至りました。これもよく言われることですが、憧れる対象の人、というのは実は自分と同じ成分を持っています。あー!あの人ステキすぎる~♡って思う場合、大概の場合、あなたのなかにもそのステキな人と同じものがあるんですよ、ってね。あれです、あれ。

。。。これねー何度も聞いたんですよ。何ならこういうワークみたいのっていっぱいあってね。あなたの好きな人、憧れの人は誰ですか?その人のどこに憧れますか?っていうのを書いたりするワーク。私、まじめにこれキライでね!ああまたっすかー?もー答え知ってんですけどーサボっていいっすかー?って、しょーもない中二病再来です。

そうそう!このことも、また改めてきっちり書きたい、と思ってるんですがね。真実にまつわる世の名言なんて、そのまんま唱えても絶対だめなんですよ!なんでって?私にはだめだったから!効きゃしない。以上。だからこんな風に、あなたの憧れの人がキラキラしているそのキラキラがWarumiさんの中にもあるんですよ~なんて言われても、おえっ!!ってなっただけです。

翻訳。これ、ほんと大事(またこれもテストに出ますよ!)。名言に自分を合わせるんじゃなくて、自分に名言が合うまで、とことん自分の言葉に翻訳/調整する。これ、ほんと大事!

で、このキラキラ課題をWarumiちゃんがとってもよくわかるように翻訳するとこうなりました!

「お前が自分のことサボってるから、よその人さまのことばっかりに憧れるんだよっ!他人ばっかり見てねーで、自分でさっさと行動しな!!」

すると、なんということでしょう!?あちゃーーーっ!キターっ!てなるんですよね。さっきのキラキラ界隈の話法で話されても、鼻ほじりながら「ふーん、、、それで?」っていう中二の子が、急に「先生!わたし、わかった!やってみる!」なんてかわいくなっちゃうんですよ~♪あら不思議。

結局ね。自分の表現を極限まで押しとどめている間は、スカパラさまにそれを全部丸投げしてました。好きな音楽をやって、ステージで「自分たちの音」をばーん!とあんなにすばらしくパフォーマンスしてる彼ら。

特に「天才!沖祐市!」。彼は私にとって、本来自分が「やるべき天才的な表現」を真っ向勝負で諦めていた時期に夢中になっていた人でした。それに、沖さんってね。ここだけの話ですよっ(ひそひそ声)。今現在は存じ上げませんが、私がめっちゃ追いかけていた頃のことです。沖さんってね、ライブパフォーマンスが神がかり的にサイコーな時と、え?今日どうしちゃったの??って呆然となる時と、ふり幅がすごかったんです。このふり幅。これも自分に許してなかったことなのね~プロたるもの(誰が?私??)いつも満点じゃないといけない!って思ってたから。だから、私は沖さんがだめだめな日は、その後ライブ友達相手に居酒屋でくだをまいてました。「私はあんなパフォーマンスを見に、はるばるここまで来たわけじゃない!」なんて言っちゃって、もう、どうしようもない酔っ払いでした。本当は、そのいら立ちは自分に向けられていたんです。でも、自分ではそれをないことにしていた。よって沖さんがその被害者になっちゃった、ということです。嗚呼、ほんとうにオッキー、ごめんなさい!

他の先達たちへの憧れ、についても同じパターン。自分のことばで、自分の思想やメソッドを編み出し、自身の思いや考えを大勢の人に伝える。そんなこと私にはむり。だって私には知識がない、経験がない、資格がない。オーディエンスもファンもいない。ないないない。そんな風にずっと思い込んだままでした。そしてそんな風に諦めている自分はみじめで、そのみじめさを感じたくなかったんです。だから先達たちにも夢中になりました。夢中になっている間は、みじめさから目を逸らせていられたからです。

もちろん!と、毎回言い訳がましいですが、これが全ての理由ではありません。ものごとの理由は単一であるわけがないんです。全部合わせ技です。

なので、今日は「ハマっちゃう」っていう角度からみる世界はこんなかんじー!というのをお届けいたしました。

さーじゃ、最後に聞きますよ。

あなたがいまサボっていることを、代わりにキラキラやってくれちゃってる憧れの人ってだーれ?