Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

感情の表現Matter -職場の感情にも人権を!

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最近ですね。アンガーマネジメントとか、マインドフルネスとか、感情をコントロールする数多の方法が巷にいっぱい出回っていますよね。一億総ブッダを目指しますよ!という有難い世の中になりつつあるのか~、と勝手に感慨に浸っております。

それ自体はステキなことです。もともと仏教に勝手なシンパシーを感じているWarumiちゃんとしても、正直ちょっとうれしい♪(な!だろ?って勝手に言いたい気分~)

でね。それ自体には何の異論もないんです。けれど、そういう我や欲と向かい合っていくってのは、本来一朝一夕では成らないはずなんですよね~。恐らく人生スパンで、自分の中にあるものを見つめ、歩み続けるっていうことが必要とされるんじゃないかって思っています。

しかし、敢えてこのスピード社会に迎合すべく?突貫工事で行きましょう!なんなら感情とか、人間のフクザツ怪奇なところをコンクリートでキレイに固めて、ちょっとやそっとの雨くらいじゃ、足元がドロドロにならないようにしよう!ってね。こういう突貫工事的な匂いのする処方については、あれれ?ほんとにそうなの?それでいけちゃうの??という疑問があります。

ステレオタイプ過ぎるかもしれませんが、真面目で先端インテリジェンス?なスマートビジネスマン??たるものは、感情を仕事に持ち込むな!と、どの本やブログなんかにもいーっぱい書いてある。感情的になるから全てがおかしくなる、職場から感情を追放せよ!(さすがにこれは言い過ぎか)。そのためにはこのメニューやってーこれも導入してーはい!出来ましたー!みたいな感じ?

ええ、正しいですよ。過去、さんざん職場でちゃんちゃんばらばら戦ってきたWarumiから見ても感情ってやっかいよね、というところには同意します。

でもね、非常に個人的なことを言わせて頂きますと、残念ながら私はそれがあまり「好きではない」。ええ、キライです。なぜって?

だって、ヒトってそんなに都合よく自分の思いをコントロールできる生き物でしょうかね?先日この記事で書いたように、仕事ひとつ、決定ひとつにも、そもそもの動機、人の思いとか心情とかがめっちゃ反映されてるわけですよ。ほら、「大根」買うのも色んな思いがその底にありますよ、ってあれです、あれ。

で、Warumiさん。いつもそんな上司や同僚のインテリジェンストークを聞きながら

「。。。ふん、また騙そうったって、そうはさせないからねっ」

って心の中で素早く臨戦態勢を整えるのが常でした(嗚呼、その時点でブッダの世界はもう、遥か彼方に逃げにけりってもんです。。)。

一見説得力があり、正しい、と見える仕事のやり方や意志決定の裏に、「あなたのそのやり方は好きじゃないでーす!」と私が声をあげたくなるような相手の思いが透けて見えてしまう。そう、この矛盾が「上から目線」の私をいらっとさせ、こころを武装させたのだと思います。

でね。それが見える、ということは、Warumi自身の中にも「本音と建前」とか「うそとほんと」をうまく使い分けて、人の心や状況をコントロールしよう、っていう才能ががっちり育っちゃってるからだと思うんですよね。私のように小さい頃から養成ギプスで鍛えちゃうと、ちょっと鳥が鳴いたくらいでも「出撃!!」って大きく反応してしまう筋肉が育っています。

そんなお互いの心の「感情」と「建前」の矛盾を抱えたまま、「仕事に感情を持ち込むな」と言われてもムリじゃんね!って思ってた。だって、持ち込むな、って言ってるあなたの中にあるその見え見えの感情はどうなのよね??って詰め寄りたくなっちゃう。おまけにそうなった時点で、私の中に自分の感情があふれるように出てきてしまっている。

これをですね。大人流に「好きじゃないからやだー!」とは言わず、「その計画には、少々無理があるように思われます。何故ならばここの部分の準備が間に合わなければ、最終的なこのデッドラインにはミートしないかと。」なんて「建前」に変換して言わなくちゃならない。心の中では「きらーい!きらーい!」と叫びながらですよ。

。。。そんなの、相手にも伝わるに決まってるじゃんね??

例えるならば、「ひ、秘書が全部やりました!私は全然知りませんでした!」っていう国会答弁聞かされてるような感じですよ。ほんとー??そんなわけないでしょー?って、まさにあんな感じの疑念が心の中いっぱいに広がるわけです。

だもんでね。あまりインスタントに自分の感情をコントロールできる、とかね。過信しない方がいいんじゃないかな~と、私は思ったのでした。感情というものは、本来コントロールは出来ないものだと私は思っています。それは他人をコントロールできないのと一緒のことじゃないかと。だって奴らは勝手にわいてきちゃうんですよ。他人も自分の思うようにはなりません。

私が唯一感情にアプローチできるとすれば、それはその感情がわいてきてしまうことにたいして、その感情のそばにいて黙って推移を見守っていくっていうことだけだと思います。それは、悩みを抱えている友達の話を聞いている時の感じと同じようなものかもしれないです。

しかし!安心してください。道はあります♡感情はコントロール出来ないけれど、その「表現型」を洗練させることは出来る、と私は経験上思っています。でもそれは、本来心の中にわいてきている感情を無視して、建前の言葉に変換する、ということではありません。そもそもこの「感情」とその「表現型」に解離があると、それを聞いている敏感な人はいらっとする確率が高くなってしまう。

直情的に感情だけで、きらい!いや!!って叫んでくれるならわかりやすいっちゃわかりやすいんですけどね(相手をするのは大変だけどね!)。大人同士はそうはしません。特に職場じゃ、そんなこと絶対しませんよね。だから、いらっとの応酬を「建前の大人のことば」でやり取りしちゃう。で、こうなるとサイアク。本当は感情が行き違っているだけなのに、「どっちが正しい!」みたいな建前語の正論合戦になってしまいますから、会議はあっという間に2時間超え!になります。会議に参加している人も、いつになったらこれ終わるんだよってもう、げんなり。

だからねー。もう、そんなに建前の大人語?に変換するっていう表現型はやめて、自分の感情につながることばで喋ったら良いんじゃないかって思ったんですよね~。で、そう思った私は、特に直近の職場では後半戦、密かにこの自主トレーニングをやっていました。

でね、結果発表!たいていの場合、ぎょっとされましたね~。ちょっとWarumiさん、それ正直すぎやしませんかね?とも言われました。表現型がまだ、洗練されてなかったのね♡相手をぎょっとさせてしまうこともありましたが、でも私の中にわいてきてしまった感情は「Good Job!」とか「Nice Try!」って言ってくれてましたよ。矛盾がなければ、疲れることが少なくなります。

しかしまだ残っている課題があります。それが、相手の感情も受け入れるってやつです。自分の感情を洗練して表現する。これはまあ、自分のことなんでトレーニング次第!筋肉体操!みたいな感じで、自分で鍛えられるし、筋肉?いえ感情も裏切らないです。ちゃんと表現してあげてるとね、時として感情に褒めてもらえるようになる。

でも相手の気持ちが見えた時。「どっちが正しいか」っていう視点で見てしまっていると、どうしても相手の動機に「ちっちぇーなー!」とか「なんだよ、それ!めんどくさっ」ってちゃちゃ入れたくなる。これですこれ、職場における私の課題。

自分の感情の表現にOKならば、相手の感情の表現にもOKしないとね。いや、いいんですよ。その結果、どっぷり出てきた相手の感情に対して「それは好きじゃない」って思って。でもその前に相手の感情の表出を押しとどめるような、コントロールの利いた応酬をしてしまってはいけませんなあ~。ここは今もちょっと勇気を出して変えていきたいところです。

ってことでね。いかがでしょう?ご一緒に「表現」の洗練トレーニングをやってみませんかね?まずはご自身の「自分らしい感情の表現」バリエーションを持つって、きっとすごい武器になると思うんですよね~!

そして以下はWarumiによる職場の感情への提言です。ご賛同いただけたらうれしい♡

職場にこそ感情をもっと持ち込もうではありませんか!

そして、もっと感情に則った表現型を磨きましょう!

忘れちゃいけない、相手の感情にもリスペクトを!(きらいでいいから♡)