Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

Warumi流 職場の人間関係考察の巻(その5)

f:id:Warumi:20200628001311j:plain

さて引き続きこちらの続きです。

warumi.hatenadiary.com

これまで「相生」と「相剋」のバランスが取れていることが大事、というお話をして参りました。このバランスがとれていれば、それぞれの職場のメンバーがちょうどよく、能力やパワーを発揮出来ると思います。ところが「相生」が過剰すぎてしまうと、例えば「実力成果主義」の下に、全員残業100時間超!みたいなことになっちゃうかもしれません。逆に「相剋」が過剰な職場は?とイメージしてみると、やる気なし、疑心暗鬼とやるきなしのメンバーばかり、というような光景が思い浮かびます。

長々とこの「相生」と「相剋」の職場のイメージを書いてきたのは、この「五行」の考え方に、私が様々な職場で働いてきた経験を照らし合わせ、私なりにこうなんじゃないかな?と思ったことがあったからです。それはまさに、私が修論の中で書きたかったことのひとつの中核でした。

こうなんじゃないかな?と思ったことが2点あります。

全ての職場のメンバーが、直接・間接的にお互い影響を与え合っている

ひとつは、-この「五行」の考えがとても役に立つところですが-、それぞれのエレメントを持つ者が、それぞれの人や環境に影響を与える、という考え方です。前回もちょっと触れましたが、何か職場で問題や不都合が起こる時って、当事者同士だけじゃなくて、その職場の構成員の全てがお互い影響し合っているんじゃない?って私は思う。

例えばパワハラ部長がいたとして、確かにその方の持っている性質が、発端にはなります。パワハラするくらいだから、ものすごいエネルギーと凄まじ気質をお持ちのことでしょう。ですが、その方がその影響力を行使するためには、その方にパワーを与える何かが必要です。火がずっと燃え続けるには燃料が必要。そしてその燃料を補給し続ける行為や空気を、知らず知らずのうちに職場の構成員が担ってしまっている、ということが考えられまいか?と思ったんですね。

例えば「木」君。彼にはパワハラを後押ししてる、なんてそんな意図も意識もありません。彼はただただ、会社に貢献したい、こんな目標を達成したい、という自分の純粋な思いから一生懸命働いている。そのこと自体はステキだし、応援したくなるじゃないですか?「木」君のお蔭で会社の業績が上がれば、みんなのお給料もUPするかもしれないし、そもそもそういう純粋な思いを持つ人を、人は応援したくなります。

かくして「水」の方も「木」君のサポートを、より頑張る。そんな頑張る「水」さんを「金」マネージャーも、何かと気を掛けたり精神的に支える(以下続く)。この関係性が、その組織にとってちょうどいい程度の関係性で回っていれば、みんなのやる気とサボりたい気持ち、成果が欲しい!という気持ちと、プライベートも大事にしたい、という気持ちなんかを適当に混ぜつつも、いい感じになるって思うんです。

ところが、このちょうどいい、が相生側、或いは相剋側に振れてしまうとですね。なかなか大変です。私個人的には、過剰な相生はパワハラの温床になると思います。過激な言い方をしてしまうと、成果を求めて純粋に頑張る社員が多ければ多いほど、パワハラ上司の出現率は高くなると思います。その人たちの純粋な頑張りが、直接/間接的にパワハラ上司にエネルギーを与えてしまうためです。

ってことはですよ。Aパワハラ部長がそこからいなくなったとしても、職場の構成員が変わらない限り、新しく着任したB部長がパワハラ化する可能性は高いと思います。或いは他の構成員の誰かがパワハラ化する、という現象が出現するかもしれません。「木」君がそうなるかもしれない。或いは「水」の方が豹変する可能性もあります。五行の世界では同じ要素を持つ人、例えば「火」の気が優勢の人が複数いた場合、その中で最も「火」の気が強い人がその場の「火」を担い、他の方は「火」以外のポジションに落ち着く、という特性があるからです。その関係性は常に流動的。

わかりやすく説明するためにちょっと過激な例を書きましたが、要は誰々がいなくなれば問題が解決する、ということじゃない。考えているよりも、私たちはもうちょっと複雑系の世界に生きてるんじゃない?ってことを書きたかった。

職場で起こることは、その人に由来するものだけじゃない

引き続きわかりやすい例として「ハラスメント」を取り上げます。私は、自分の持っている性格がどうも上司とぶつかりやすい、ということをもうずっと感じていて、その解を心理学なんかに求めていたわけですね。

そうすると、もう、ゴマンとその理由(親子関係の愛着の問題、とか、もともと持っている気質に由来するものがある、とか)があったわけです。それはものすごく正しかったです。そっかー!という発見もありました。

でもね~自分としては100%納得しきれなかった。もちろん個人の持つ何かがあるからつまづいたり、うまくいかなかったりする。それはもちろんわかります。でもほんとにそれだけ?ってね。個人的に「そういう性格を持った者負け」みたいなのって、人を追いつめるなって実感したんです。例えば「いじめられる方が悪い」という発想。そもそもその「原因」を持つ人がいるから「いじめ」っていう現象が起こるんじゃないの?っていう考えに、私は明確にNOを表明したいです。

それにNO、という限りは、先ほどの繰り返しとなりますが、「パワハラ部長」の性格だけがパワハラの原因だ、という考えにも個人的にはNOと言いたい。

これは「パワハラ・いじめという行為は絶対にだめ!」という考えと矛盾しません。行為はだめ。行為を容認するのはNOです。でも、その行為の原因をその人だけに求める、という考え方にもNOです、ということを申し上げたい。

「五行」のエレメントを持つ人だけでなく、エレメントを持つ人同士の「関係性」(相生/相剋)の上に、ハラスメントという行為が顕著に表れてしまう、というケースがあるんじゃないか、ということです。例えばチームの中で「火」課長と「金」マネージャーの間に、しばしば衝突が起こりやすいように、そういった関係性から引き出されてしまう、個人の持つ資質みたいなものがあるよ、って思ったんですよね。

だから環境を変えるって、ひとりひとりが大切よって思うんですよ

「火」課長のイケイケのパワーを抑えるには、課長からはちょっと煙たい「金」マネージャーの存在がたいへん重要です。但し「火」は「金」を剋します。もしかしてこの職場の居心地は「金」マネージャーにとっていいものではないかもしれない。

「火」課長が視野の開けている方であれば、「金」マネージャーにある程度の自由な裁量をお任せすると思います。組織全体のことを考えると良く働く可能性が高いから。そのくらいの懐の深さがある「火」課長を頂く組織は、結果を出す可能性が高い。一方「金」マネージャーはご自身のやり方に固執する可能性がありますから、煙たくても「火」と「金」が同じくらいのパワーを持ち、お互い影響しあう、ということもポイントになると思います。

或いは「土」のお母さん的役割は「金」マネージャーのオアシスとなるかもしれません。「金」マネージャーの独自路線を「はいはい、もー仕方ないわね~」と処理してくれる方がバックにいたら、「金」マネージャーのパワーはキープされる可能性があります。

ってことはですよ。もしかして「火」課長のパワハラを間接的に抑えるキーマンはこの「土」の役割の方かもしれないってことです。「土」の方のおかげで「金」もパワーダウンせずに済みますからね。でもこれも程度の問題。あまり「土」が溺愛して「金」が容認されすぎると、「金」が強くなりすぎて「火」とのバランスが取れなくなると、組織が迷走しちゃう、ってことになりかねない。私たちはこういう、複雑系の世界の住人なんじゃないかな~。だからひとりひとりが大事。パワハラは特定の人達の関係性の上にだけ起こる現象じゃないと思う。

でね!~そう考えると、お蝶婦人はすごいんですよ♡本来「金」的要素を持つお蝶婦人は、ひろみ(「木」要素いっぱい)を一網打尽にできる質を持っている。「金」は「木」を剋することが出来るんですよね、「金」マネージャーが「木」君がちょっと気に入らなかったように。しかしお蝶婦人はテニスの技術、経験、お家柄。全てひろみを圧倒するものをあんなに持っていたのに、自身がずっと葛藤しつつ、ひろみを潰さなかった。このお蝶婦人のアクションこそ、あの西高等学校→日本のテニス界が盛り上がった原動力だと思います。

「負けるのを怖がるのはおよしなさい。
たとえ負けても、あたくしはあなたに責任を押し付けたりはしない。
それより、力を出し切れないプレーをすることこそを恐れなさい」

ね!惚れちゃうでしょ?んーーー!!!お蝶婦人!私、一生ついていきます!

(「エースをねらえ!」ぜひ♡)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ご相談、はじめました。

あなたのぴったり、しっくりを見つけにいきませんか?

warumi.hatenadiary.com

お問い合わせはこちらのフォームからお願いします。

お問い合わせフォーム - Warumiの柱

あなたとお話しする日が楽しみです☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆