Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

人生の向こう側にある流れ

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さて。ひとつひとつ年齢を重ねていくのはなかなかしんどい。身体は思うように動かなくなるし、視力は落ちるし、もちろん記憶力なんて、とっくに信じちゃいけないものと化している。

なんてことを考えると暗澹たる気持ちになる。10年前には考えられなかった変化がこの身に起こっているからだ。夢野久作の読みすぎでもないけれど、九相図が浮かんできたりして、ああやって朽ちていくのが人間なのか、いやだなあ(涙)と思っちゃったりする。

反面「人生って実験みたいなもんなんだぜ☆」って思うとですね。これは別にポジティブに無理やり振る、ってことでなく、ごく当たり前に年を重ねるって案外悪くないなって思う。何故かっていうと、謎解きみたいに自分の人生を振り返ることが出来るように思うから。それなりの時間を生きてきたからこそ、おお!そうきたか!と気が付いたり、こうやって実験結果発表を書いたりすることが出来るわけで、それは正直悪くない。

人生楽ありゃ苦もあるさ、と歌われている通り、何がラクで何がクだかもわからぬほどに、ほんとにいろいろなことが起こるし、だいたい思ったようにはならないし。はるか昔「何事もあなたの思い通りにならないからあなたは苦しむんですよ、それが『苦』ってものの正体ですよ」と、ブッダさまは私たちに既にそう仰っておられるのだ。ブッダだって思い通りになりませんよ、と仰っているのに、いわんや凡夫である私なんぞの思いが通る道理がないではないか。

もとい。思い通りかどうかは別としても、そもそも「計画的」って言葉を母親の胎内に置き忘れて生まれてきたせいか?私の人生は行き当たりばったりのオンパレードである。我が半生を振り返ってみるに、ちょっと感動すら覚える。やだ~!これって「無計画」そのものじゃん!って思うことばかりが、人生の軌跡に見事に勢ぞろいしているからだ。

だいたい、動機、とか、永年の思いを温めて、的な成分が私の中に微塵もない。大学の専攻を選ぶ時だって、就職するときだって、結婚を決めた時だって、イギリスに行っちゃった時だって、会社を辞める時だって、何一つ長期計画的にそれを目指し、計画通りに行動したことって。。。私にはない。

このブログを書くにあたって「。。。それってホント?」と、もう一回自分の人生を棚卸してみた。結果、唸るほどの無計画人間の軌跡しか浮かばなかった。「無計画」の計画的達成!ばんざい!って言っても、胸にちくっと小さな痛みが走るのは否めない。痛みどころか、こうやって先行きまったくわからないモラトリアム時期を過ごすたびに(私はわりと頻繁にこういう時期を人生に自らぶっこむ)、嗚呼、私ってば小心者なんだから、もう博打はやめてって言ったじゃん!と自分に叱りつける。しかしその意に反していつもこうなっちゃうのだ。いいもん、面白くなってくるもん、とうそぶきつつ、嗚呼神さま!早くどうにかしてください、と祈る毎日は相変わらずだ。つまり、毎度成長もへったくれもない。

けれども!今日書きたいことは、「私は無計画人間ですよ(内心冷や冷やだけどね!)」っていう宣伝じゃないのだ。その無計画の奥底にある、流れのお話なのである。

そう。無計画の私だからこそ、このわたくしの人生を張って?小心者の痛みをおして?お伝えできることがある。そのお伝えしたいことっていうのは「自分が見えている/理解している」ものだけで人生は構成されていないみたいですよ~ってことなのだ。

これに最初に気づいたのは、ロンドン支店に赴任するちょっと前だった。その頃はもう(何度も繰り返しになりますが)私は熱狂的なスカパラのファンをやっていて、とにかくスカパラさま中心に生活がまわっていた。ところが、赴任命令が出る半年くらい前から、どういうわけか、スカパラにはまったく関係のない、イギリスもののドラマやコメディがを頻繁に見るようになった。おまけにどういうわけか、UKの大物ミュージシャンの来日ツアーが立て続いて、チケット代にぴぃぴぃしつつ、超・超・先行でチケットをゲットして、都度ライブ会場に突進していった。

特筆すべきはこのお二組。ELP(お若い方はご存知ないですよね、、、)のキース・エマーソンの来日ライブと、ほぼ時を同じくして、The Whoの初来日(厳密にはちょっと違うけどね!→その数年前のロック・オデッセイ以来!)ライブが重なってね。。。夢のようでした。ライブが始まる前は、キメキメのTシャツで、ライブまでご自身の思いの中にぐっと浸っておられるファンの大先輩たちに囲まれ、ちょっと場違いな感じだった私は、彼らのお邪魔にならないように身を小さくしていた。

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なんて楽しそうな~♡

しかしキースももう鬼籍に入られてしまった。。。

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「5:15」!昔からなんか好きなんですよね~!ティーン英ジャーの「家出してやるぜ!」みたいな感じががんがんに出てて、いつもはぐれたくなる自分の気持ちにぴったりくる。残念ながら、もはや家出など何の意味もなくなったけど。

。。。すみません!「人生の流れ」の話の途中でした。とにかく毎日の中にイギリスがあっちにもこっちにも顔を出していた。仕事でもめずらしく自らブリティッシュカウンシルの留学カウンセラーの資格取りたい、と会社にお願いしたり。そんな感じでマイUKブームの到来である。

でね。そのUKブームとは別に引っ越しを思い立ったのである。その頃住んでいた賃貸の部屋は大家さんご夫妻がめっぽういい方たちで、家賃もずっと据え置いてくれたり、更新料は要らないよって言ってくださったりして、ずいぶんとお世話になった。しかし、そんなある日、突然思い立ってしまったのだ。「引っ越しせねばなるまい」と。それもどういうわけか、あの時は「楽器が弾ける部屋に引っ越したい!」と急に思い立った。

鍵盤をね。死ぬまでに自分でももう一度弾きたい、という唐突な欲求が降ってきたのだ。割とその手のことは思ったらすぐ行動するので、電子ピアノが置ける部屋!とばかりに部屋探しを始めたのであった。

これだったら良いんじゃないかなーって思った部屋が1~2か月のうちに見つかり、手付金だけお支払いして本契約まであと1週間くらい、というところだった初夏のある日。会社の上司に「ヨーロッパのどっかの支店に行ってもらうことになるけど、OK?」っていうめちゃくちゃなお申し出(どっかって!)を頂き、その3か月後には何とロンドンにいた、と、こういうわけだった。

この引っ越しの件は自分でも面白いなあ、と思う。思うのだけれど、それよりもその前の流れの方が自分には、ぐっとくるものがある。そう。その時はただ思いつきで決めたり、ただこれしたい♡って思って体験することが、いつの間にか現実世界にアウトプットとして現れるっていう流れがね。あるみたいなんですよ、人生って。

計画的に歩を進めている人にとっては、そんなの当たり前じゃないの!それを目指しているんだから!って仰られるでしょう。それも素晴らしいです。そういう方はまた、そのまっすぐな道の途中でいろいろな出会いがやってくるのだと思う。

私はそういう人生に憧れていた(本気で!)けれど、結局自分には無理だった。残念ながら今後もそういうきっちり計画の人生は送れそうにない。でもだからって、クサることはない。無軌道は無軌道なりに、自分の意識を超えたところで何か得体のしれない流れのようなものが出現してきて、それが自分を思いがけないところに運んで行ってくれるのだ。ってことを、体験学習で私は学んできたように思う。だから、私のように「自分の人生一貫性がないなあ~」とお嘆きの貴兄に「私もそうなの!多分どうにかなると思ってる!」とお伝えしたいと思ったのだ。そう、そりゃしんどいですよね~。でもね、あちら側に流れている気配をね、感じるっていうことがそのしんどさをくるっと逆転させてくれるように思う。自分で色々実験済みなので、私は自分以外の人の中にその流れを感じるってことをぜひ、実感してみて頂きたいなって思うのだ。無意識というのは本当に粋なものなのである。

でね!最近、またその流れがどうなっていくのかな~?って興味深く自分の流れをあれかな?これかな?って観察している。しかしこれがねー!最中には、色々欲目もあるものだから、正直ちょっとはっきりしない。

だけどここ数か月、どうしても神話、とか、昔話、とか伝説、とか、ものがたりがね。キテるんですよね~。もともと神話は安田先生の寺子屋で、数年前から古事記やイナンナの冥界下りを教えて頂いたこともあって、細々と神話の流れが来ていたことは来ていたのだ。そういった細い流れが、最近ちょっと大きな流れに合流してきているような感覚がある。これが琵琶、と相まってどんな風に現実にぽんっと何かを出現してくるか、考えるとちょっとドキドキしてくる。

相変わらず、先行きどうなるのー!いい加減に教えてー!という気持ちも一方に抱えながらではありますけどね~(早く知りたいんですよ~~~)ええ、ええ、なんとかいたしましょう、自分の人生ですからね。

 

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