Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

お悩みの俯瞰(実践編1)

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本日はカードを使った「お悩みの俯瞰」についてちょっとご紹介したいと思います。

実際のご相談の内容のその前に。

「お悩みの俯瞰」にカードを使う理由

前回こちらで書いた通り、ご相談を承る際、私は時々カードを使います。カードを使う、なんてというと、一見「占い」のように聞こえるかもしれません。しかし「カードを使う」=「占い」ではないんですね。カードを使うのは、その方の状況を当てたり、未来を予測したりするためではありません。悩んでいること、悩みの中の問いについて、ちょっと「引き」のアングルから見るためです。そのためのひとつの手法、と言った方が良いかもしれません。

「絵」はこのように、引きのアングルでお悩みを俯瞰する時、とてもよく作用してくれます。私のライフワークである「無意識」(そう!ここで「無意識」なのですよ♡)が「絵」を通じて、その姿の片りんを見せてくれたりするんですよね。そう。前回「問い」に対して「答え」が対になっている、と言ったのは、まさにこの「無意識」の中に立ち現れる「答え」のこと。私たちの「問い」が発生するときには、対のように「無意識」の中に既に「答え」が出現するのです。この「答え」は前回お伝えした通り、見えないようにうまーく隠されていることも多い。(隠されているけれど)そこにある問いへの答えのイメージを、カードの絵が喚起してくれるのです。

 また相談者の方が弾いたり、私が引いたりするカードですが、「引く」という行為にそこまで運命的な意味はありません。カードとは、例えるならば今日、たまたま同じ通勤電車に乗り合わせた乗客のようなイメージでしょうか。その中で、お!っと目に入ってきた見知らぬ人。たまたま知り合いの誰かに似ている方だったかもしれません。その時車両の中で何かでとても目立っていた人だったかもしれません。他の人は目に入らなかったけれど、たまたまその人のことがちょっと気になった。それで横目でちょっと見ちゃった。それがカードに描かれている絵の中で、相談者の方が気になったポイント=無意識を喚起している何か、というわけです。

以上が私がご相談を受ける際に、お悩みの俯瞰のためにカードを使う理由でした。

まりさんのご相談

ということでカード/無意識への前置きはさておき、今回はまりさん(仮名)から頂いたお悩みです。こちらでご紹介することに了承を頂いておりますが、お悩みには個人的なお話も含まれますため、内容を一部変えています。

今、転職すべきかどうか悩んでいる、というのがまりさんのお悩み。10年ほど続けている今の仕事は特に好きでも嫌いでもない。ただ会社で仕事をしていて楽しくはない。楽しくはないけれど、お給料にさほど不満はなく、辞めて失うものを考えると、すぐに辞める勇気はない。そうやってずっとここで働いていて良いのかなと悩む日と、だって仕事ってそんなものじゃない?と思う日が両方あって、自分でももう、よくわからなくなってきた。特にこんな世の中になってしまって、先行きも不安だし、考えるだけで気持ちが塞いでくる。そんな日に限って会社で同僚とひと悶着あったりして、一体どうしたら良いだろう!と反射的に駆け込みで相談をしたくなった、というお話でした。

まりさん、ご相談頂きましてどうもありがとうございました。

お話を伺いながら、今回は「セルフセラピーカード」を使いました。まずは頂いたお悩みを俯瞰すべく、カードを一緒に選んで頂きました(画面越しに選んで頂きます)。 

セルフ・セラピー・カード

セルフ・セラピー・カード

選んで頂いたカードは以下の3枚です。

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左からこのお悩みのⒶ課題、Ⓑ課題に取り組むためのヒント、©課題に取り組む先にある現実、という並びになっています。

 Ⓐ「主導権争い」

まりさんにまずカードの絵をよく見て頂きました。まりさんはこの①のカードを見て「辞めたい気持ちと辞めたくない気持ちが綱引きしているみたい」と小さくため息をつかれました。確かにカードの中では、ふたりの男女がロープのようなものを引き合っています。

それにしても緊張感の高い綱引きです。ふたりが綱を引き合っていますが、そのふたりの後ろは断崖絶壁です。ふたりは綱引きに必死で、後ろの崖に気づいていないのかも。これでは例え自分の陣地にどちらかを引き入れることが出来ても、その途端にいっしょに崖から落ちちゃう!?ように見えます。うーん、進むも地獄、退くも地獄?ということ?

まりさんがまずご自身で仰った通り、このカードはまりさんのテーマは「綱引き」じゃないかな?と語りかけてくれているようです。まさに「仕事を辞めるべきか否か」というテーマなのでしょうか?注目すべきは、崖に落ちそうになりながら夢中で綱引きをしているとこと。どうやら他にも何かがありそうに見えます。まりさんは「仕事は好きでも嫌いでもない」と仰ってましたからね。これって「崖」のイメージに比較すると、ちょっと切実さの温度差というか、感覚的にギャップがあるようにも感じます。仕事を辞めたら?辞めなくても?後ろが断崖絶壁ですよってちょっとそれ、どういうことですか??とまた、ちょっと謎が深まります。

「綱引き、とか引っ張り合い、って聞くとどんな感じがしますか?」

とまりさんにお聞きしました。

「うーん、、、見たくないって感じですかね。。」

「見たくない?」

「はい。見たくないです。そういうのを見せられるのってすごくいやです。会社で誰かと誰かが張り合ってたり、言い争ってたり、そういうの見たくない。」

「どうして見たくないんでしょうね。」

 お伺いすると、まりさんはしばらく考え込んでしまいました。なぜと聞かれても、見たくないものは見たくないんですよね、、、と。

ちょっと考えて頂いた上で、次のカードを見て頂きました。

 

(つづく)

 

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