Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

怒りがあなたにくれるもの

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こちらでも以前、怒りについてちょっと触れましたが、今日は「怒り」の感情が持つ可能性についてフォーカスをしてみたいと思います。

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突然ですが、最近怒ってますか?

自分が怒ると、または、怒っている人を見るとどんな気持ちになりますか?

「怒り」という感情のおもしろいところは、「怒り」が得意な人とそうじゃない人が結構はっきりしているっていうことだと思います。

前者のイメージは、例えば人の話を聞きながら既に眉間にしわがよっちゃう感じ。はあ?なんだそりゃ??と、そこから自分の感情に、特に怒りに、火がぱっとつきやすい感じ?

一方後者のイメージは、怒った人を見たり、自分がちょっとでも怒りの感情を感じたりするのと何かいやーな感じになるイメージ。

もしこのどちらかに自分が当てはまるかな、という方。おめでとうございます!それって自分の中に何か新たな鉱脈を探し当てられるかもしれませんよ♡というお話。

これはもう、よく言われていることなので既にご存知だと思いますが、怒りという感情は二次感情と言われています。二次感情。これは怒りというのは仮面のようなもので、仮面の下に本当の感情が隠されていますよ、という意味。あなたが何かに怒りを感じた時、実は、その怒りの下に彼の本当の感情があるってわけです。

だからよく怒っちゃう、という前者の方。或いは身近に前者タイプの方がいらっしゃる方。あなた/その方はとてもシャイな方なんだと思います。

いやいやいやいや、そんなこたあない!って思われるかもしれませんけどね、実はシャイなんですよ。だって、本当は自分の感情を隠すってことがものすごい得意ですからね!

一方後者の方。あなたはもしかしてシャイ中のシャイ。二次感情である怒りまで隠したいってどれだけ奥床しいのか。本当の感情→怒り(仮面その1)→その怒りを隠したい(仮面その2)!という三重構造です。ね?それってシャイ中のシャイでしょ?

そう。だから前者後者の方、共に、仮面の中に隠された「本当の自分の気持ち」にちょっと思いを馳せて頂きたい。

「怒り」って、実は再演なんですよね、リバイバル公演。昔やった演目をもう一度上演するっていう感じ。同じ演目を同じよーうに何度も何度も上演しちゃう。これが怒りの劇場のからくり。

自分の中にある怒りのストーリーのあらすじって、いつも一緒なんですよね。きっと怒りの数だけそのストーリーってもう、たっくさんあるんですけれど、ばさっと言ってしまうと、悲劇系。本当はそうしたかった/されたかった思いが、遂げられなかった!という悲劇ストーリー。

で、この悲劇のストーリーが、何かのトリガー(きっかけとなるもの)を介して、所かまわずじゃじゃーん!と上演されちゃう。特に前者の怒りを表出するのが得意系の方。自分の中に「悲劇劇団」ってのがあってね、がんがんに運営しちゃってます。「ああ!〇〇劇場に行けば、悲劇ストーリーを見られるところだよね!」って自他ともに認定されちゃってる感じ。上演ストーリーは必ず「そして誰もいなくなった」ばりに、とにかく誰も救われないってやつです。悲劇オブ・ザ・悲劇。

一部のコア&マニア化したファンを除いて、まあ、そんな悲劇を見続ければね。くらーい気持ちになりますよね~。その悲劇を見すぎちゃって、もうそういう演目は見たくありません!ってなっている方、或いはもう、演じすぎちゃって悲劇に自分を占領されちゃったって方が、後者の方なのかもしれません。もう、悲しいストーリーを見るのは耐えられないって感じ。

でね。まあ、悲劇劇場で悲劇ストーリーを繰り返し上演してももちろん良いんですけどね。コアなファン以外あんまり見に来てくれなくなる。自分もだんだん耐えられなくなる。で、この場合、コアなファンって自分のことなんですよね。だから怒り劇場は自作自演?って感じ。自分で演じてその自分を見てる。ね?よほどコアなファンじゃないとちょっと見続けるのは難しい。悲劇を見過ぎちゃった方っていうのは、そのコアなファンも辞めちゃいました、、って感じかな?演じる側、見る側が一体になってるのが、この悲劇劇団の特徴です。

でね。その悲劇ストーリーの中の、最も悲しい目に遭ってる登場人物ってのが必ずいるんですよね。この人物を救ってあげるっていう新たなストーリー、新たな展開をですね、してみませんか?っていうのが今日のお題なんですよね。

その悲劇の中で、最も悲しい目に遭ってるっていうのが、実は「本当の自分の気持ち」ってやつなんですよね。ほら、だいたい悲劇のヒロイン?って、継母にいじめられたり、危険な目に遭わされたり、ひどいことがいっぱい降ってくる役柄じゃないですか?もう見てるこっちがはらはらしちゃう。「本当の自分の気持ち」もそんな感じで、ずいぶんとやられちゃってる。ですからね、その悲劇のヒロイン(本当の気持ち)が救われるプロットを考えてみて頂きたいんです。

やり方としては、まずは怒りを感じた時、その下にいる悲劇のヒロインを探す。探し出せたら、次にそのヒロインの本当の気持ちを聞いてあげる。だいたいつらい、とか悲しいんじゃないかなって思いますよ。なんたって継母にいじめられてるんだからね!それでHAPPY!ってちょっと変態劇。

で、よくその気持ちを聞いてあげた上で、どうしたらその悲劇のヒロインが幸せになるか、自分もその悲劇のヒロインになった気持ちで考えてみる。王子さまを登場させよう!とか、ここは一発頓智で解決しよう!とか、魔法をかけてあげよう!とかね!ここは、出来るだけ楽しんで頂きたいところ。

で、それを悲劇のヒロインに教えてあげるために、自分で演じてみせてあげるってすごくいい。ほら、こうやって演じるんだよってね。教えてあげる。シャイなあなたは人前で演じるなんて無理無理無理ってお思いかもしれませんけど、ほら、演出だし。役柄を演じてるだけだからね。そうやって、自分で役者と演出家の両方をやりながら、ぜひ、新たなストーリーをつくってみて下さい。ポイントは必ず、救出劇に仕立て上げてあげるってことでしょうかね。

怒りのエネルギーってものすごくパワフルなんですよね。だからシャイに見えても、実は、あなたの中には北島マヤがいる。普段地味な彼女もほら、演じるってなると、ものすごいことになるでしょ?(あ、またしても年代が異なる方、申し訳ありません。。。)

怒りが得意な方、或いは怒りに感じやすい方って、だから、実際のパフォーマンスもとっても得意だと思う。何でも良いんですよ。例えばカラオケ行ってものっすごい歌を歌ったり、絵を描きなぐってみたり。そうやってね、出来れば「今私、自分の中の悲劇のヒロインを救出中です!」って思いながら、ぜひ、実際に自分も何かパフォーマンスをして頂きたい。で、何かパフォーマンスしたあとに「今日はこの悲劇のヒロインを救ってやったぜ!」ってね、もうじっくり感じて頂きたい。これがコツです。そんなあなたは悲劇のヒロインを救出できるヒーローだから。自分のこころのなかで、喝采を浴びながらヒーローの役柄を満喫してください。

シャイな方(怒りについて何かを持っている方)はね、これ、ものすごくヒットすると思います。北島マヤが大女優になれたように、あなたも大女優?ヒーローになれる可能性がある。何ならそのポテンシャルしかない。これがシャイなあなたに「おめでとうございます!」と申し上げた理由です。

ですからね。怒りって邪険にしないでね、怒りを感じたら(その後で良いので)その中にあるあなたの悲劇のヒロインを、まず見つけてあげてください。救われないで待ってるヒロインを救出出来た時、ものっすごい感動的な演目が上演出来て、自作自演どころか、お客さんイッパイ来ちゃう。そういうすばらしい可能性に満ちた感情が「怒り」なんですよ~というお話でした。

 次に怒るのが、ちょっと楽しみになってきませんか?

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