Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

目標や夢に苦しくなる時がありますか?

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先日、明恵上人の「あるべきようは」にについて、こちらでちょっとお伝えしました。

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「あるべき」の「べき」だけにクローズアップすると、まるで「私はこうあらねばならない」って意味に変換されがちかもしれません。けれど、明恵上人は「あるべき姿ってなんでしょうね、、、」という問いかけのたいせつさを仰っておられたんですよね。

先日の記事でも書きましたけれど、この「あるべき」というものが私たちにもたらす影響について、別の観点から考えてみたいと思います。

というのも、この「あるべき」という概念?に、現代に生きる私たちって、結構な割合で取りつかれてしまっているかもしれないなあ~って思ったんですよね。

何かに落ち込んだり、悩んだりするときって、大抵「こうあってほしい/ほしかった」っていう思いがありきです。その「こうあってほしい/ほしかった」っていうのが、現実で叶わなかったから、落ち込んだり、悩んだりしてしまう。

そして「こうあってほしい/ほしかった」というのは、しばしば「希望」とか「目標」とか「夢」としても、語られることが多い。

自分がこうなりたい、こういうことを叶えたいという、将来への夢や希望、目標を持つこと自体は素晴らしいって思います。むしろ持っていたら、今の生活や気持ちが生き生きとしてくる。

そう、自分が自然にその持っている夢に向かって生き生きと出来るのであれば、それはとてもいいです。それこそ持つべき夢、って感じがします。

しかし、その夢が自分を苦しめてしまうっていうケースも少なくないように思います。

生き生き出来る夢と苦しくなってしまう夢。なぜ違いが出てくるんでしょうかね~。

ひとつの理由として、それはもしかして本当に自分の叶えたい夢じゃないかもしれないよっていう可能性があります。特に周囲の期待に応えたいタイプの方に多いかもしれない。

これもよく言われていますが、いい学校に入って、有望視されている仕事に就いて、家庭を築いてっていう人生をね、自分はいつから望むようになったのか?っていう話なんですよね。

これもですね。本当に自分がこういう人生の展開を望んでいるのであれば、そこに苦しさは生じないって思うんです。その生き方がスキかどうかは別として、そこには自分が持っている「理由・解」がある。だから、どうしていい学校が必要なのさ?と問われたら、きっとその人なりの必要な理由がはっきりと言える。

それを目指す、はっきりとした理由を自分の中に持てる人は強いです。もしも何かでうまくいかなくても、自分の中にあるモチベーションを絶やさずに済む。もちろん、全てがうまくいかなくて凹むこともあるでしょうが、現実ってそう、自分の思う通りには進まないってことが沢山ありますもんね。そういう現実の中で、はっきりとしいた理由を持っている方は強い。なぜなら、凹んでも頑張れるエンジン=モチベーションを持っているからです。

しかし「いい学校に入って~」という目標を同じように持っている方の中で、なぜかどうしても頑張れない方もいる。そういう方は、もしかして「他人の期待に応えたい」という思いを、自分のどこかに持っている方なんじゃないかな。

自分では自分の夢とか目標って思っている方も多い。けれどもし「頑張れない」とか「何かを達成しても、嬉しくない。どっちかっていうとほっとする感じ」っていう現象、気持ちがあるかも、って方。その夢ってほんとに自分が望んでいるものなの?と疑ってみてもいいかもしれない。

ひとってホントに正直なんですよね。自分の中にないものは、表現できないし頑張れないっていうプログラムを搭載してる生き物なんです。

だから、自ら望まない夢や希望には頑張れない。そもそもエンジンがないのに、気力で足を使って走って頑張ってる、みたいな状態ですからね。限られた時間や機会では頑張れても、ずっと走り続けることは難しいんじゃないかな。

もしもご自身で、なんか頑張れない、、と思い当たる節があれば、それは、自分がいつからその目標や夢を持ち始めたのか、それはどうしてなのかっていう理由を振り返って見つめる、恰好のチャンスかもしれません。

そして、夢や目標に苦しめられている理由と考えられるんじゃないかな~って思うことがもうひとつあります。

それは、夢や目標を持ちつつ、同時に「自分は絶対そうはなれない/その夢は叶わない」って、自分のこころのふかーい所で諦めてしまっているケース。

こちらも自分ではあまり自覚がないっていう方が、多いんじゃないかなって思います。が、なぜかいつもやっていることに自信がない感じがある、とか、何かうまくいかないことがあると、衝動的に何かを壊そうとしたり、とにかく他人の出した結果なんかが気になって気になって仕方ないっていうような思いが繰り返される場合。

こういった感じが自分の中にある方は、もしかしてご自身がご自身のことをまったく信用ならない、自分はその目標を目指す資格がないっていうくらい、心の奥底でご自身を否定されている可能性があります。目標を掲げながら、絶対そこに行けないって思ってる。まさに「無力感」ですね。これはほんとにつらいし、夢を持ちながら自分を破壊しかねない。

前者/後者ともに、それぞれ対処する方法はあります。非常にシンプルですが、それはもう自分の中を見つめるってことだけ。とてもシンプルだけど、自分に対峙することで、今まで心の奥にしまってきたものに会える。会えることで、きっとその苦しい感覚に変化が出てくると思います。

その作業のとっかかりとして、自分のあるべき姿とか将来の「べき」について、ちょっと思いを巡らせてみるのはいかがでしょうかね。

その「べき」の苦しさの正体を見破ることが出来た時、ほんとうの意味での自分の人生を歩いている感覚を取り戻すことが出来るように思います。

「べきべき星人」って、とっても生きづらそうですからね。ラクに息ができる夢にスイッチして、摩擦がない選択を致しましょう。私も現在、自分で諸々振り返り点検中です☆

  

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