Warumiの柱

「こころミュージアム」のキュレーター。Warumiの「こころの魔法」研究報告です☆

ちょっと心がお疲れの方へ。ティク・ナット・ハンのマントラをどうぞ。

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ここ数年、「マインドフルネス」が、メンタルヘルス界隈にも溢れている。

私も御多分に漏れず、早々にその「マインドフルネス」なるものに飛びついた口だった。もともと仏教美術好きだったものだから、「仏教」の香りがするものには、とても心惹かれるものがある。臨床心理のお勉強をし始めて早々、そのマインドフルネスってのに興味津々となったのも、必定!ってことかもしれなかった。

このマインドフルネス。ここではとても語りつくせないものだし、そもそも私の理解そのもの自体、どうなのかしら?って私は自分を疑っている。私にとってはそのくらいの塩梅がいいって勝手に思ってもいる。

そんなぽわん、とした体の私がお届けする「マインドフルネス」。ものすごーく簡単に言ってしまえば「今この瞬間にある」ということである。人の心はとかく、散り散りに乱れ飛びやすい。

今、お風呂の洗剤が切れていたと気づいた瞬間、メールをしなければならない相手を思い出す。メールをしようとPCを開けた瞬間、飛び込んできたニュースに心奪われる。その間、心はあちらこちらへと揺れて忙しいけれど、ただそれだけだ。切れ切れの思いだけがとっ散らかり、何もしていないのに、ただ疲れだけが積み重なる。或いは何かを許せなかったり、怒りがおさまらない時。何をしていても、いやな相手の顔が浮かんできたり、その時とても傷付いたことばが頭にこびりついてしまったり。

そんな人の心=マインドの特性を理解して、飛び回るマインドに振り回されることなく、私たちは今、ここで生きているんですよ、さあ、今ここにあるようにしましょうよってのが、マインドフルネスの第一歩であり、目的(目的って言っちゃうと、ちょっと仏教界的からはご注意を受けそうだけれども)でもあるように思う。

さて、そのマインドフルネスについては、さまざまな実践法がこれも世に溢れている。以前こちらでご紹介した、手動瞑想もその方法のひとつである。

warumi.hatenadiary.com

この手動瞑想は、騙されたと思って?やってみると、え?意外!ってなるかもしれないので、ご興味ある方はぜひお試しくださいね~。ほんと、私も呼吸の瞑想なんぞは、かなーり苦手で、すぐ眠気に移行しちゃうのだけれど、この手動瞑想だけは、、、まあ15~20分くらいは出来る。

今回は「マインドフルネス」と言えば、この方!ティク・ナット・ハン師と、そのマントラについてちょっとご紹介したいと思う。

ティク・ナット・ハン?マントラ??何ですかそれは??って思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、とても詩的で、ラブリーなマントラがあるんですよ~!ってことをぜひお伝えしたいと思ったのだ。マントラ?怪しいの?って思われた方。全然あやしくないので、ご安心ください。誰かを呪い殺す類のものじゃありません。

まずはティク・ナット・ハン師について。ご興味を持たれた方は、ぜひこちらをご覧ください。

www.tnhjapan.org

そう、後でご紹介する映像で師のお顔を見ると、とてもそんな壮絶な人生を歩まれたうようには思えないほど、おだやかでやさしい雰囲気に溢れている。でもその佇まいの裏には、そういった様々な体験や葛藤がおありになったのだな、、、と、私なんぞは、それだけで心動かされるものがある。

そのティク・ナット・ハン師。もちろんたくさんの本や映像などがある。その中で、今日はもっともシンプルだけど、それを唱えるだけで心がほわっとやわらかくなる師の4つのマントラをご紹介したいと思う。

英語で申し訳ないけれど、4つのマントラについて師が語られている、とてもステキなインタビューはこちら。3分程度の映像なので、よろしければぜひ~!ご覧ください。

youtu.be

いかがでしたでしょうか~?

何事にも感化されやすい私は、この映像を見ただけで、呼吸はゆっくりになるし、世界ってちょっと悪くないんじゃないかって、全然マインドフルネスじゃない方向に興奮してしまうくらい。

もとい。

この中で師が仰っておられる4つのマントラ(呪文とか、ガーターなどと呼ばれてもいる)は、以下の通り。マントラと言っても堅苦しいお作法があるわけではなくて、心に留め、折に触れ唱えて頂きたい、というもの。師は「ぜひ自国のことばに置き換えて唱えて頂きたい」って仰っているのだけれど、ちょっと日本語だと気恥しさの方が先に立ってしまうのがもったいない。シンプルな英語なので、そのままご紹介します(ダーリンって、、、ちょ、ちょっと困りますよね?)。個人的に私は、この英語のままの方がすっと自分の中に入ってくる感じがします。

1)Darling, I'm here for you.

2)Darling, I know you are there,  and I am so happy because you are truly there.

3)Darling, I know you suffer that is why I am here for you.

4)Darling, I suffer. I am trying my best to practice. Please help me.

マントラについて師が仰っていることにいちいち感動するので、以下ちょっと要約・意訳しました。ちょっと意訳が過ぎるところはご勘弁くださ~い。

1)「私はあなたのためにここにいます」

あなたが愛する人に与えられる一番のもの。それは「あなたの存在」そのもの。相手の目を見つめながら、100%まるごとのあなたが共にいてあげて下さい。あなたの心の中に、過去はああだった、明日はどうなる、どうしたらいいんだろうとか、、、そんな思いを一切持たず、100%まるごとのあなたがその人と共にここにあって下さい。

2)「私はあなたがここにいるってことがわかってる。あなたがここにいてくれるから、私はとても幸せ」

あなたの愛する人が、まるごとその人のままでここにいること。それをマインドフルネスな状態にあるあなたが理解し、その存在を抱きしめてあげて下さい。するとあなたの愛する人は、まるで花のように咲くことが出来るんです。愛されるっていうことは、まるごとの自分の存在を相手にわかってもらえることだから。

3)「私はあなたが苦しんでるのをわかってる。私はそんなあなたのために、今ここにいます」

これは、あなたの愛する人が何かに苦しんでいる時のためのマントラです。苦しむその人をあなたはどうにかして助けようとするかもしれません。けれど、あなたが何かしようとする前に、あなたの存在そのものがその人とここにあることで、その人はもう、ほっと安心することが出来ているんですよ。

4)「私はいま、とても苦しい。(伝えるのはとても大変だけど)私はこれを伝えるためにベストを尽くしています。お願い、私を助けて。」

最後のマントラは、前の3つよりちょっとチャレンジングかもしれません。というのも、このマントラはあなたの愛する人によって、あなたが傷ついてしまった時のものだから。あなたはひどく傷つき、閉じこもってひとりその痛みに耐えようと思うかもしれない。または愛する人に向かって「なんで私を傷つけたの?」と言い、その人を罰したくなるかもしれない。引きこもったり、相手を罰する代わりに、愛する人のもとに行って、このマントラを伝えること。伝える練習をするのです。もしあなたが愛する人のもとでこのマントラが言えたなら、あなたの痛みはきっと瞬時に和らぎますよ。

いかがでしょうか。なんかこう、心の中のとげとげしたものが、じわじわ~っと丸くなっていくような。。ティク・ナット・ハン師の存在やことばには、ほんと、何かわからないですけれど、私たちの心の奥底にそっと、そして素早く作用するすばらしいパワーが宿っていると思います。ことばはシンプルなんですけれど、それを伝えて下さる師の存在そのものが影響するのかもしれません。

マントラもね!いきなり、ダーリン♡って始められたらもう、すごいですけど、そ、そんなコッパズカシイ、、、と思われる方。まずは小声でひとり、自分やお相手を思って唱えるだけでも。きっと心の中に小さな花がぽっと咲いたように感じられるかもしれません。

よかったらぜひ、お試しください☆

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